専業主婦パティシエ。
主婦とは、ときにはパティシエにだってなれる。
法事で大量にいただいてしまった巨峰。そのままちまちま、手をべとべとにしながら食べるのは、なんとスマートでないことか。
この潔癖性センサーが、ベトベトになるなら一思いに...!とゆう思いが、パティシエスイッチを入れた。
一思いに皮を剥き続け、いっきにゼリーにする。こうしておけば、手を汚さないデザートとして食べれる。勝った。
ぶどうゼリー。
ミントはベランダ菜園のもの。
我ながら美しい。
パティシエスイッチの入った私は、こんなのだってやってみたくなっちゃった。
たのしいケーキやさん。ふふん。
かわいい。色が。出で立ちが。
しかも美味しかったとゆう。
昼下がりに1人で職人と化し、もくもくと粉と水を混ぜ、むいむいデコレーションするアラサー女の画といったら、なんとシュールなことでしょう。
その間一言も発することなく。一言でも発してたらそれはそれで奇妙なんだろうが。
1人の時間を楽しむ。お菓子だって生み出す。素晴らしいじゃないか。